Eudora


EudoraはMacintosh上でメイルを読み書きするために 最もよく使われているソフトウェアである。 「Eudora」と「Eudora-Pro」では機能の名前が異なっている箇所が多いので、 書籍などを参考にするときには気をつけること。


「リダイレクト転送」機能は使わないこと

Eudoraには「リダイレクト転送」という機能がある (Eudora-Proでは「回送」という名前になっているが)。 これは、ある人から届いたメイルをそっくりそのまま別の人に転送する機能だが、 問題がある。

たとえば、hanakoさんが「山田太郎」という人から受け取ったメイルを keikoさんに「リダイレクト転送」すると、 keikoさんが受け取るメイルは以下のようになる。

Return-Path: hanako@cosmos.ne.jp
Message-Id: <199706231843.DAA15017@ns.cosmosnet.or.jp>
X-Sender: hanako@cosmos.ne.jp
X-Mailer: Macintosh Eudora Pro Version 2.1.3-J
Date: Tue, 24 Jun 1997 03:32:52 +0900
To: keiko@foo.or.jp
From: Yamada Taro <taro@ryukyu.ne.jp> (by way of hanako@cosmos.ne.jp (Hanako))
Subject: PowerMac8500

山田です。こんにちは。
例のPowerMac8500/180の件ですが、秋葉原でまだ売っているところが
ありましたよ。29万円ですが、買った方がいいのでは?

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山田太郎(Yamada Taro)

keikoさんがメイルに慣れていない場合、 これを「山田太郎」という人から来たメイルだと勘違いする確率が非常に高い。 実際「From」の直後に表示される名前は「山田太郎」だし、 このメイルに「返信」をしても「山田太郎」宛のメイルになる。

「by way of」の後と、「Return-Path」に着目すればわかるのだが、 受け取る人が初心者だけでなく慣れた人の場合でも、 「山田太郎」からきたメイルだとうっかり勘違いする確率はある。

「リダイレクト転送」は、 せいぜい「間違って配達されたメイルを本来の宛先の人に送る」 用途などだけに用いることにして、 それ以外の用途の場合には、もとの人のメイルをまるまる「引用」して 本文の中でも、その部分が「引用」だとわかるような書き方にしたほうが トラブルを避けることができる。


不必要な引用はしない

「返信」するときに、相手のメイル文章が全部「引用」されるが、 不必要な部分を削って、引用は最小限にとどめること。


「配達証明付き郵便」は使わないこと

それが具体的に何をするものかを知らないなら使うべきではない。 そうでないと「メイルを出したのに戻ってきた」とか悩むことになる (英語で書いてある部分も読むように)。 また、自分の所属しているメイリングリストに出すときに、 それを使っても問題ないのかどうかを知らないような人は、 この機能をONにすべきではない。

return

$Id: Eudora.html,v 1.9 1998/09/27 17:23:24 void Exp $