AirPlay時代の機器構成パターン

CDの時代はピークをすぎたとはいえ、まだしばらくはCD自体は生きながらえるでしょう。 しかし『CDプレイヤー』の時代はすっかり終了しました。

CD以外のデジタルミュージックコンテンツを聞くのに、CDプレイヤーの時代のように『ケイブルでつなぐ』のは滑稽です。
せっかくCDプレイヤーじゃなくなったのになぜわざわざ線で繋ぐのでしょう? 今は『AirPlay』全盛期なのです。

AirPlay時代もCD時代とほぼ同様、以下のような構成パーツになります。

iTunesやその他のディジタル音楽ソース
            ↓  (この部分が無線)
    W.  AirPlay受信部
            ↓
    D.     DAC
            ↓
    A.     Amp
            ↓
    S.    Speaker

パターン

ソースを除くパートが4つなので、構成パターンは以下の8通りしかありません。


1. (W+D+A+S) - 『AirPlay機能付きアクティヴSpeaker』

最もシンプルな構成です。ケイブルが一切必要ありません。(電源ケイブル1本を除く)

B&W の『Zeppelin Air』やPanasonicの『SC-AP01』など、40種類以上の製品がいくつかのメイカーからすでに発売されています。

などにに多少まとまった情報があります。

ほとんど左右一体型のものです。左右セパレイトのものとしては、いまのところKEFのX300A Wirelessのほか2種類の高級機があるのみです。


2. (W+D+A、S) - 『AirPlay機能付きアンプ』+『Speaker』

『AirPlay機能付きアンプ』としては、たとえば、

などをはじめ、多くの製品が発売されています。しかしまとまって紹介されているWebサイトは存在しないようです。 『AirPlayが使えるオーディオ機器(スピーカー、Dock、アンプ等)まとめ』の中に少し情報があります。カテゴリーとしてはAVアンプ、ネットワークプレイヤー、レシーヴァーなどと呼ばれるものが多いようです。

いわゆるアクティヴスピーカーに限らず、CDプレイヤーなども付属している『AirPlay機能付きコンポ』もこの構成に含まれるでしょう。

スピーカーは左右セパレイトにしたいが、シンプルな構成にしたい場合はこの構成となるでしょう。現状では高価なアンプが多いので高い構成となります。

接続は、『AirPlay機能付きアンプ』 (スピーカーケイブル) 『Speaker』となります。


3. (W+D、A+S) - 『AirPlay受信部』+『Active Speaker』

現状ではもっとも安価な実装が可能な構成です。『AirPlay受信部』にはAirMac Expressを使うのがよいでしょう。

そもそも単体の『AirPlay受信部』 には現状で以下の5つの選択肢しかありません。

接続は、『AirPlay受信部』 (アナログ)『Active Speaker』となります。


4. (W+D、A、S) - 『AirPlay受信部』+『Amp』 + 『Speaker』

最もよく見かける構成です。いままで安いCDプレイヤーをつないでいたところに代わりに『AirPlay受信部』を接続したものと考えれば解りやすいでしょう。

『AirPlay受信部』 にはAirMac Expressがよく使われます。

AirMac Expressに内蔵されているDACチップの性能に依存するため、オーディオ機器のDACよりは相対的に音質が落ちます(特にAirMac Expressの旧機種の場合)

既存のアンプやスピーカーを再利用できるという利点だけでなく、最もは広い選択肢があるということも利点です。たとえばアンプなら、2,000円のアンプ(LepaiのLP-2020A+)から200万円のアンプまで好きなのを選べばOKです。

接続は、『AirPlay受信部』 (アナログ)『Amp』 (スピーカーケイブル) 『Speaker』となります。


5. (W、D+A+S) - 『AirPlay受信部』+『光In付きActive Speaker』

安く、かつ、シンプルで、そこそこ悪くない音質にしあげたいときにいい構成です。

この構成にする場合、おすすめしたい『光In付きActive Speaker』としてONKYO 『GX-D90』があります。これはかなり古いアクティヴスピーカーですが、値段の割に音質には定評があります。後発の新型にもひけをとりません

接続は、『AirPlay受信部』 (光デジタル)『光In付きActive Speaker』となります。


6. (W、D+A、S) - 『AirPlay受信部』+『光In付きAmp』+『Speaker』

最も応用が効き、かつ、音質的にもよい構成です。

価格的にもかなり幅広く対応可能です。 アンプだけで7万円出せるならnuforceのDDA-100はおすすめです。

接続は、『AirPlay受信部』 (光デジタル)『光In付きAmp』 (スピーカーケイブル) 『Speaker』となります。


7. (W、D、A+S) - 『AirPlay受信部』+『単体DAC』 +『Active Speaker』 (普通やらない)

単体DACまで使うのに、アクティヴスピーカーをつなぐなんていうのはふつうのオーディオマニアはやりません。 しかし、だからこそ面白い構成とも言えます。

接続は、『AirPlay受信部』 (光デジタル) 『単体DAC』 (アナログ) 『Active Speaker』となります。


8. (W、D、A、S) - 『AirPlay受信部』+『単体DAC』+『Amp』+『Speaker』

各パーツをすべて単体で構成するやり方です。もっともいろいろな組み合わせが楽しめるでしょう。

接続は、『AirPlay受信部』 (光デジタル) 『単体DAC』 (アナログ) 『Amp』 (スピーカーケイブル) 『Speaker』となります。


総論

私は単体DACを使う構成をあまり好みません。オーディオマニアの自己満足だと思っています。確かに高価で高性能なDACを使えば、そうでない場合より音はよくなります。 しかし、それは単体製品である必要があるのでしょうか? アンプにそれが内蔵されているものはなぜないのでしょう?

アンプで増幅される前の微弱なアナログ信号というのはとてもデリケートなものです。これが移動する距離がもっとも少なくすむ『D+A』となっている構成が音質的には理想的と言えます(各パーツが充分上質のものだとして)。そうすると、1、2、5、6の構成となりますが、左右のスピーカー位置を自由に配置したい場合も多いでしょう。1の構成ではスピーカーが左右にセパレイトになっていないものがほとんどです。そうなると2、5、6の構成となります。2は現状では高く付きます。5は逆に安価な選択肢しかありません。6の構成が安いものから高いものまで幅広く対応できる構成です。