スタイルシートの役割

―でもやっぱり見栄えをコントロールしたい!―


「HTML文書ではどうして見栄えのコントロールが自由にできないのだろう?」と 思ったことはないだろうか?

「ただ段落の左マージンを多めにとりたいだけなのに、 なぜBLOCKQUOTEなんていう名前のエレメントを使わなきゃいけないのだろう?」 「ペイジのレイアウトになぜTABLEなんていうエレメントを使うのだろう? セルだのなんだのややこしい。 やっぱりHTMLって使い物にならんなあ。 もっとWebで文書公開って楽にできればいいのに」と思ったことはないだろうか? それはそう考えるほうが誤りだ。 HTMLは「見栄えをコントロールするための言語ではない」のだから当たり前なのだ。 本来そのためのものではないものを「流用」しているがゆえの「不便さ」を 実感しているということだ。

スタイルシートでできること

HTML用のスタイルシートとしてW3Cが推奨しているのがCSS(カスケイディング・スタイル・シート)だ。 そのうちレヴェル1のCSS(CSS1)だけでも、文書中の任意の部分に関して 以下のプロパティー(property)ごとに見栄えを調整できる。

フォント系
フォントファミリー、サイズ、太さ、斜体、スモールキャピタル、行幅
色と背景効果
文字色(前景色)、背景色、背景画像の調整
テキスト属性系
単語間隔、文字間隔、下線など、垂直位置(上付き下付き)、水平位置揃え(右揃え、左揃え)、大文字小文字、行頭インデント
ボックス系
マージン、パディング、ボーダー(枠線)
表示位置調整
表示の横幅、縦幅、フロートと回り込み、回り込みの解除
表示形式
表示形式、空白の取り扱い、リストマークの調整

CSS2では、上記に加えて、「表示位置の絶対的な指定」「自動生成文字(引用符や通し番号)」 「印刷への対処」「TABLE」「ユーザーインターフェイス(カーソルやシステムカラーへの参照)」 「音声再生」に関する指定が可能になっている。

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